概要:
環境規制物質管理に対応し、有害物質を迅速かつ簡単に測定できるX線蛍光分析装置。
特徴:
1.高速測定
これまでのマシンSEA 1000 AIIに比べて、各サンプルの測定時間*が短縮されました。例えば、樹脂系試料の測定時間は約1/3短縮され、金属系は1/10短縮された。処理量(1日あたり測定可能サンプル数)の飛躍的な向上を実現した。
プラスチック
Cd,Pb,Hg,Br,Cr
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高濃度BrSbプラスチック中の Cd,Pb,Hg,Cr |
真鍮
Cd,Pb,Hg,Br,Cr
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EA1000VX |
約30秒 |
120秒以内 | 200秒以内 |
SEA1000AII | 約100秒 | 360秒以内 | 2000秒以上 |
表にEA 1000 VXとSEA 100 AIIサンプルの測定時間(平均値)を示す
*Cdは20 ppmであり、それ以外の要素は100 ppmの検出最低限度を達成するために必要な合計時間である。(当社推奨条件下で実施)
2.ハイテクレート検出器(Vortex)
液体窒素を必要とせず、最大15万cpsの高計数率検出器(Vortex)を用いて高感度化を測定し、高速測定及び高精度測定などを実現する。
3.環境規制物質測定ソフトウェアVer.2の各種新機能により、有害物質測定機能―材料判定機能を強化
測定開始後短時間でサンプルの材質種類を測定することができます。従来、測定前に分析メニューを選択する必要があり、装置は材質を自動的に判断できるため、分析メニューを選択する際に迷うことはありません。
4.操作性の向上-操作パネル
操作パネルのインジケータとプロンプト音に基づいて、測定の進行状況を理解します。測定パネルのプログレスバーに基づいて、測定進捗を把握する。
5.各種環境規制用の標準物質
RoHS指令の管理対象元素(Cd、Pb、Cr、Hg、Br)のほか、当社もCl、Sb、Snなどの管理に対応できる標準物質を開発、製造しています。
6.自動サンプラ(オプション)
自動注入器は最大12個のサンプルを連続的に測定することができる。
7.環境規制物質測定ソフトウェアVer.2によるデータ集中管理と傾向管理
精度管理ソフトウェアを使用して測定時間を短くし、データベースを利用して拠点内の測定データを集中管理(検索、閲覧、解析、編集、印刷、報告書生成)することにより、検査の効率を測定でき、コスト削減に達する。
モデル名:EA1000VX
サンプル形態:固体、粉末、液体
光線源:X線管球(Rhターゲット)
管電圧:最大50 kV管電流:最大1000μA
検出器:多陰極半導体検出器
分析領域:Φ1 mm、Φ3 mm、Φ5 mm(自動切替)
サンプル観察:カラーCCDカメラ
フィルタ:5モード自動切り替え
サンプル室:370(W)×320(D)×120(H)mm
定性分析:エネルギースペクトル測定、自動弁別、KLM表示、差異表示
定量分析:ブロック校正曲線、ブロックFP法
有害物質測定機能:環境規制物質測定ソフトウェアVer.2、Dbeasy
材料認識、分析線切り替え、ピーク分離表示機能、ピークマーク機能など
データ処理:EXCEL搭載、ワード搭載
外形寸法:520(W)×600(D)×445(H)mm
取付寸法:1500(W)×1000(D)
重量:約60 kg
使用電源(本体):AC 100 ~ 240 V±10%単相
選択項目:自動サンプラ、スペクトルマッチングソフトウェア、フィルムFPソフトウェア、各種標準物質